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小学4年生のとき何日も熱が下がらなく、その年ツ反応が陽転したこともあって何日も学校を休むことになった。
その時初めて母が3冊の本を買ってくれた、新しいものではなかったが。
小公女、のんちゃん雲に乗る、小島の春、の3冊だった。
小公女ものんちゃんも子供向きの本だけど小島の春はらい病患者の事を書いたもので、どうして母がそれを小学4年生の私に買ったのかは分からない。たまたま目に入っただけなのか、母が読みたかったのかもしれない。
そのころは駄菓子屋兼貸し本屋が近くにあり、私も10円の権利金を払いちょくちょく借りたものだった。たしか1度10円払うと後は違う本を借りても1日1円だかで借りられたと思う。
それしか本を読むことは出来なかった。

3軒隣には3人姉妹の居る家があり、いつ覗いても何かの内職を家族揃ってやっていた。
それは時にキャラメル包みだったりして、そのきれいな包装紙が余ったりするらしく時々もらったりした。我が家でも時々何かの内職をしていたが大抵は母がミシンでする作業が多かったので、あまり手伝うことはなかったし、きれいな包装紙などにめぐりあうことは無かったので三姉妹が羨ましかったものだ。
が、なにより羨ましかったのは彼女達はよく少女小説を買ってもらっていたことだった。
手の切れそうな真新しい本はほんとに羨ましかった・・・・・
いつだか「ペリーヌ物語」を貸してもらった。勿論返したとは思うけど、本当は返したくなかった。とっても感動したからだ。自分とそんなに年齢の違わないペリーヌが母亡き後一人で祖父を尋ね、賢く、強く生きていく様にとても感動したからだ。
今でもその挿絵など思い出すことができる。
廃刊になってしまったので(TV漫画になったのでそれは出版されているが)残念ながら今は読むことも出来ないけど、復刊を希望してる人も多いようなので、いつか又読めるかもしれない。

私は子供のとき本に飢えていたから、子供達が生まれてまだ何にも分からないときにも枕もとにいつも本を立てかけていたものだ。それはきっと子供達のためというより自分のため、というかそれが自分の幸せだったからだ。
Commented by yoshiko at 2006-02-01 22:04 x
さながら「3丁目の夕日」(映画見た?)の世界ね。
私も子供の頃は毎日貸本屋に通ったものです。 ただ、少女小説は大嫌いで推理小説や講談を読み漁っていました。
今は講談は卒業しているけどサスペンスは大好き!
貴女と私の性格に現れているね。
Commented by ねこまんま at 2006-02-01 23:02 x
少女小説私も好きではなかったの。でもペリーヌは別だったね。
で、私が読んでいたのは心理小説!というか父が催眠術とかの本持ってたのでその小難しいのが面白くって・・・
by nekomanma221 | 2006-01-31 22:36 | 日記 | Comments(2)

猫と合唱を愛してやまないおばあちゃんの日常です!


by nekomanma221